PC用にBluetoothアダプタ「BT-W2」はオススメできない

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Windows10のPC用にCreativeのBluetoothアダプタ「BT-W2」を購入しましたが失敗でした。

PCの音は「BT-W2」でしか聞かない方にはオススメできますが、スピーカーなどと頻繁に切り替えて使う場合は手動切替が必要なのでオススメできません。

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「BT-W2」を購入した理由

以前のワイヤレス環境の問題

以前私はAmazonなどで1,000円程度で購入できる一般的なBluetoothアダプタとBluetoothヘッドホンでPCオーディオのワイヤレス環境を整えていました。

しかしトイレなどでPCから離れると徐々に遅延幅が大きくなり、PCデスクに戻ってもBluetoothヘッドホンを再接続しないと遅延が戻らず実用的ではありませんでした。

「BT-W2」はトランスミッターなので安定している

「BT-W2」はBlutoothアダプタとして売られていますが、正確にはBluetoothトランスミッターで、PCなど接続した機器にはオーディオデバイスとして認識されます。

通常のBluetoothアダプタはBluetoothキーボードやマウスなども接続可能ですが、「BT-W2」はワイヤレスのヘッドホンやイヤホン、スピーカーなどのオーディオ出力のみで、その代わりPS4やSwitchなどPC以外のハードウェアでも使用できます。

そのためか遅延や接続の安定性に問題も少ないようで、レビューを見ても安定している、遅延が少ないとの情報が多かったため購入を検討しました。

「BT-W2」はaptX Low Latency対応で低遅延

また「BT-W2」は遅延0.04秒未満を実現する「aptX Low Latency」に対応しています。

私が探した限りだとaptX LLに対応した通常のBluetoothアダプタは見つけられませんでした。

通常のBluetoothアダプタで対応できるのはaptXまでで遅延0.07秒程度、これはそこそこ体感できる遅延速度らしいです。

つまりPCでゲームや映画などを(体感できる)遅延なく楽しむには現状Bluetoothトランスミッターを選ぶしかないようなので「BT-W2」を購入することにしました。

「BT-W2」をPCで使う場合の問題点

実際に「BT-W2」を購入してみましたが失敗でした。

「BT-W2」では音の出力先が自動で切り替わらない

上でも書きましたが「BT-W2」はBluetoothトランスミッターなのでオーディオデバイスとして認識されます。

他のBluetoothデバイスの影響を受けないためか、私の環境では通常のBluetoothアダプタより遅延が少なく通信が安定していてよかったのですが、ひとつ致命的な問題点がありました。

それは、PCでは「BT-W2」にBluetoothイヤホンやヘッドホンを繋げても音の出力先が自動で切り替わらないことです。

通常のBluetoothアダプタの動作

通常PCとBluetoothアダプタのオーディオ接続は、例えばBluetoothイヤホンを一度でもペアリングしてPCに接続すると、次回からはケースからイヤホンを取り出すだけで自動で接続されイヤホンから音が出るようになります。

これはスマホでワイヤレスイヤホンを使う場合と同様の動作で、とても楽です。

「BT-W2」は手動切り替えが必要で面倒

しかし「BT-W2」の場合イヤホンをケースから取り出したあとに、さらに音の出力先を手動で切り替える必要があり、Windows10の場合は「タスクトレイのスピーカーアイコンをクリック→スピーカー(Creative Bluetooth Audio W2)をクリック」の手順が必要になってしまいます。

Windows10ではタスクトレイのスピーカーアイコンをクリックから切り替え

普段はPCスピーカーを使っていて、そこから「BT-W2」に切り替えるには上記の手順を、PCスピーカーに戻したい場合にも同様の手順が必要になります。

ワイヤレスしか使わないなら問題ありませんが、私は普段はPCスピーカーで、特定の状況でBluetoothイヤホンを使うことを想定していたためこの手間は厳しい。

色々調べてAudioSwitcherを使用すればタスクトレイのアイコンをワンクリック、もしくはホットキーを設定してキーボードからの切り替えも可能でしたが、結局面倒で「BT-W2」が活躍することは殆どありませんでした。

AudioSwitcherはタスクトレイのアイコンクリックで一発切り替えも可能だが視覚的に反応しないので結局右クリックから確認することになる

少なくとも私にとってはこの手間は致命的で、実用には耐えませんでした。

まとめ

ということで、PCで「BT-W2」を使う場合はワイヤレスのみ使う環境ならオススメ、PCスピーカーなどと併用するには手動切替が必要なのでオススメできません。

これなら普通のaptX(非LL)対応のBluetoothアダプタで多少の遅延を許容する方をオススメします。

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