ValheimのMOD導入は手動、Nexus ModsのMOD管理ツール「Vortex」、ThunderstoreのMOD管理ツール「r2modman」を使用した3つの方法があるので、それぞれの違いやメリットデメリットなども解説します。
Valheimのセーブデータをバックアップする
MODは公式にサポートされていないので事前にセーブデータをバックアップします。
C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\IronGate\Valheim
この「Valheim」フォルダにキャラクター、ワールド、設定など全てのデータが入っているのでフォルダごとバックアップしておきます。
MODについて知っているべきこと
BepInExPack Valheim(必須)
ValheimでMODを使用可能にするフレームワークなので導入必須。MODを手動でインストールする場合はこれを自分でインストールする必要があります。MOD管理ツールを使用する場合は自動でインストールされます。
ValheimのMOD配布サイト
ValheimのMOD配布サイトは2つあって、MOD数がこの記事を書いている時点でNexus Modsが540個、Thunderstoreが286個。
モッド管理ツールがNexus Modsは「Vortex」、Thunderstoreが「2modman」。
ValheimのオススメMOD
ValheimのMOD導入方法
ValheimのMOD導入方法は以下の3つです。
手動インストール
最低限のMODしか入れない場合のみオススメの方法です。
手動インストールはBepInExPack ValheimをダウンロードしてValheimフォルダに設置、MODは各サイトからダウンロードして解凍後したらdllファイルを「BepInEx\plugins」フォルダに入れるだけです。
メリットは最初の導入が簡単なこと。デメリットは各MODのインストール、更新、管理がすべて手動なので面倒なこと。
またInSlimVMLやValheim Unstripped DLLsなど、MODを使用するのに必要なMODがある場合は、個別に手動で導入する必要があります。
MODはpluginsフォルダに配置すればフォルダ階層やファイル名は関係ないようなので、何のMODか分かりやすいようにファイルに日本語で注釈を付けたり、MODをフォルダでカテゴリー別けするなども可能。
MODのダウンロード場所
\Steam\steamapps\common\Valheim\BepInEx\plugins
configファイルの場所
\Steam\steamapps\common\Valheim\BepInEx\config
手順要約:BepInExをダウンロード解凍し、Valheimフォルダ開いて、BepInExPack_Valheimフォルダの中身を移動する。
BepInExPack Valheimで「Manual Download」をクリックしてダウンロードしたファイル「denikson-BepInExPack_Valheim-〇〇」を解凍します。
Valheimフォルダ(valheim.exeのあるフォルダ)を開きます。どこにあるかわからない場合はSteamでValheimを右クリックして「管理→ローカルファイルを観覧」から開けます。
「Steam\steamapps\common\Valheim」フォルダに解凍したフォルダ内のBepInExPack_Valheimフォルダの中身をValheimフォルダに移動します。
最終的に以下のようになります。
手動でMODをインストールする場合は「BepInEx\plugins」にMODを配置することになるのでショートカットを作成しておくと便利。
Valheimを起動するとBepinExも同時に起動され、タイトル画面左上に以下のように表示されたら成功です。
MODは各サイトからダウンロード解凍してdllファイルを「BepInEx\plugins」フォルダに入れるだけです。
Nexus ModsのMOD管理ツール「Vortex」(オススメ)
オススメの方法です。
「Vortex」はMODサイト最大手のNexus ModsのMOD管理ツールです。日本語化可能。
ValheimのMOD数はこの記事を書いている時点でNexus Modsが540個、Thunderstoreが286個。
Vortexを導入すると、ValheimのMODに必要なBepInExやInSlimVLなどが自動でインストールされます。
VortexのメリットはNexus ModsからのMOD導入が簡単、MODの更新や無効化も容易、外部MODのインストールはドラッグ&ドロップするだけで可能で、MOD導入に特殊なMODが必要な場合はお知らせして簡単にインストールできます。
またNexus ModsはMODを扱っているゲームの数が多いので、一度使い方を覚えれば他のゲームのMOD導入でも使用できる可能性が高く、利用者が多いので情報も多く日本語化も可能です。
またVortexを起動していなくてもSteamやショートカットからMODを適用してゲームを起動できるのも便利。
デメリットはMODの並び替え(読み込み順)が面倒なことです。
MODのダウンロード場所
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Vortex\valheim\mods(デフォルト)
D:\Vortex Mods\valheim(「提案」でDドライブに変更した場合)
configファイルの場所
\Steam\steamapps\common\Valheim\BepInEx\config
すでにBepInExで手動でMODを導入している場合、そのままVortexを導入してもそれらのMODは動作しますが、NexusModのMOD情報と紐付いておらずMODの更新情報を取得できないので、Vortex経由でのMOD再インストールをオススメします。
Nexus Modsのアカウントが必要です。持っていない場合は以下を参考にしてください。
Vortexをダウンロードします。Nexus Modsにログインしてこちらの「MANUAL DOWNLOAD」をクリックします。
ページが移動するので「SLOW DOWNLOAD」をクリック。ダウンロードが完了したら実行してインストールします。
インストールすると自動でVortexが起動されるので、右上のログインボタンからログインします。
ログインすると言語変更が可能になるので、左メニューの「SETTINGS」から日本語を選択して少し待つと右上に通知が出るので再起動します。
「ゲーム」から「valheim」と検索して「管理」をクリック。
拡張機能(これはValheim SupportでBepInExやInSlimVMLが含まれる)が必要と言われるので「ダウンロード」をクリック。
続けてValhaimのフォルダ指定。自動でSteam下のValheimフォルダが選択されるので確認して「Select Folder」をクリック。
アセンブリが必要だと言われるので右下の「Download Unstripped Assemblies」をクリック。
ここからの工程は毎回MODを導入するときに行います。
MODのページが開かれるので「VORTEX」ボタンをクリックしてダウンロードする。
左メニューの「MOD」からインストールしたMODを「未インストール→有効」に変更して有効化する。
有効化時に以下の通知が表示された場合は「ユーザー権限の昇格」をクリックする。
もう一度拡張をダウンロードするか聞かれた場合は「キャンセル」をクリック。
Windowsのユーザーアカウント制御に「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれるので「はい」にする。
これでMODのインストールは完了です。
重要:「ユーザー権限の昇格」の通知が出た場合は以下の手順を行ってください。理由は後述。
「ハードリンクで設置」がVortexのversion1.4.9で削除されたのでこの設定は使えなくなりました。
復活しました。
「設定→MOD」と開いて「MODの展開フォルダ」の「提案」をクリックするとアドレスが自動でゲームのインストールドライブになると思うのでとなりの「適用」をクリック。
続けて「配置方法」を「ハードリンクで設置」にして適用をクリックします。
右上に通知が出るので「配置」をクリックします。
理由
右上に出る通知「ユーザー権限の昇格」とは、MODとゲーム(Valheim)が異なるドライブ、例えばMODがCドライブでゲームがDドライブにインストールされていると発生します。MODの有効・無効化時にCドライブにあるMODからDドライブにあるゲームのフォルダにアクセスを許可するかというWindowsのセキュリティ制御です。
つまり異なるドライブだと毎回MODを有効・無効化するごとに「ユーザー権限の昇格」をする必要があります。
問題なのが、この通知が一定時間で消えることです。特に設定からMODのインストールと有効化を自動化していると、通知に気づかずにMODは自動で有効化され、実際には「ユーザー権限の昇格」をしていないのでMODが適用されていない状態になってしまいます。
そうすると一度MODを無効化してVortexを再起動して手動で有効化すると「ユーザー権限の昇格」が表示されるのでここで昇格させる必要があります。
これを回避するためにMODとゲームのフォルダを同ドライブに設定し、「配置方法」を「ハードリンクで設置」する必要があったわけです。
Valheimの起動はVortex上部か「ダッシュボード」から行えますが、Steamやショートカットから起動してもMODが適用されて起動されます。
Valheimを起動してBepInExも同時に起動されれば導入成功です。
ThunderstoreのMOD管理ツール「r2modman」
全体的に不安定で説明不足で不親切なのでオススメしません。
「r2modman」はThunderstoreというMODサイトのMOD管理ツールです。日本語なし。
ValheimのMOD数はこの記事を書いている時点でNexus Modsが540個、Thunderstoreが286個。
r2modmanでは、BepInExなどMODを使うのに必須のMODがある場合は同時にインストールしてくれます。
r2modmanのメリットはMODの導入、管理、更新、無効化、並び替えが容易など、またVortexにない機能としてソフト内からcfgファイルの編集が可能です。
デメリットはMOD数がNexus Modsより少ない、日本語化できないこと。
また外部サイトのMODの導入が難しいことです。
r2modmanで外部サイトのMODをインストールするには「Settings→All→Inport local mod」から行えますが
dllファイルだとダメ(zipなどアーカイブじゃないとダメ)。アーカイブにmanifest.jsonが含まれていないとダメ(Nexus Modsなど多くは含まれない)。manifest.jsonはV2じゃないとダメ(r2modmanで配布されているMODをいくつか試したが全てV2じゃないと言われてダメだった)。
またThunderstoreサイトからMODをインストールしようと「Install with Mod Manager」をクリックするとエラーがでてインストールできない。そのためr2modman内から検索していインストールする必要があるが、ウェブページと違いChromeなどの自動翻訳が使えないので不便。
またThunderstoreはThunderstore Mod Managerも配布していますが、中身はr2modmanとほぼ同じで、Thunderstore Mod Managerの方は広告が表示され、またOverwolfという謎のソフトが同時にインストールされるのでr2modmanの方をオススメします。
MODのダウンロード場所
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\r2modmanPlus-local\Valheim\profiles\Default\BepInEx\plugins
configファイルの場所
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\r2modmanPlus-local\Valheim\profiles\Default\BepInEx\config
r2modmanで「Manual Download」をクリックしてダウンロードします。
インストールして起動するとゲームを選択が必要なので「Valheim」をクリック。
「Select profile」をクリック。
r2modmanのMOD管理画面が表示されます。
Valheimフォルダを指定する必要があります。「Settings→All→Change Valheim directory」から指定します。
Steam下のValheimフォルダを選択して「Select Folder」をクリック。
これで完了です。
左メニューの「Online」からMODの観覧やダンロードできます。試しに適当なMODを選んで「Downlord」をクリックすると
以下のように「Download with dependencies(依存関係を付けてダウンロード)」と、このMODに必要なMODも同時にダウンロードされます。
「Installed」から確認するとダウンロードしたMODに必要なBepInExPackもインストールされていました。
左上の「Start modded」をクリックしてValheimを起動できます。Valheimを起動してBepInExも同時に起動されれば導入成功です。
r2modmanはMODをValheimフォルダとは別のところに配置するので、MODを適用させて起動するには毎回ここから起動する必要があります。
またConfig editorからMODの設定ファルcfgファイルを編集できます。
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