最近ちょくちょく心臓が痛むので、不安になって病院で検査を受けてきました。
検査のひとつに血液検査がありました。
検査結果は特に問題もなくよかったのですが、せっかく受けたので各検査項目の見方を調べてみました。
血液検査結果の見方は様々な病院のサイトに載っていますが、このページでは見やすく、分かりやすく、完結にまとめています。
またスマホでも多少見やすくなっています。
血液検査結果の見方
血液学的検査
項目 | 基準値 | 私の結果 | 説明 | 高いとき・低いとき |
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WBC 白血球数 | 40~90 102/μl | 68 | 感染を防ぐ免疫の働きで感染症、炎症、血液疾患などで増減する。 | 高:感染症、炎症、ストレス、白血病、悪性腫瘍、心筋梗塞 低:薬の副作用、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、ウイルス感染症 |
RBC 赤血球数 | 376~570 104/μl | 482 | 酸素を運ぶ細胞で貧血、血液疾患などで低値となる。 | 高:多血症 低:再生不良性貧血、悪性腫瘍 |
HGB(HB) ヘモグロビン濃度 | 12~18 g/dl | 16 | 赤血球内の酸素を運ぶ色素で貧血などで低値となる。 | 高:多血症 低:鉄欠乏性貧血、悪性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血 |
HCT(HT) ヘマトクリット値 | 33~52 % | 44 | 血液中の赤血球の割合で貧血、脱水、下痢などで増減する。 | 高:脱水症状 低:貧血 |
PLT 血小板数 | 15~35 104/μl | 22 | 血液を固めて止血する働きで減少すると出血しやすくなる。 | 高:感染症、炎症、多血症、白血病 低:紫斑病、再生不良性貧血、白血病、肝硬変 |
MCV 平均赤血球容積 | 80~100 fl | 92 | 赤血球1個の平均の大きさで貧血の原因や分類に役立つ。 | 高:ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒 低:小球性貧血、鉄欠乏性貧血 |
MCH 平均赤血球 ヘモグロビン量 | 28~32 pg | 33.2 | 赤血球1個の平均ヘモグロビン量で貧血の原因や分類に役立つ。 | 高:ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒 低: 鉄欠乏性貧血、慢性炎症 |
MCHC 平均赤血球 ヘモグロビン濃度 | 31~35 % | 35.8 | 赤血球1個の平均ヘモグロビン濃度で貧血の原因や分類に役立つ。 | 高:二次性多血症、ストレス、多血症 低: 鉄欠乏性貧血 |
GRA#(GR#) 顆粒球数 | 17~77 102/μl | 50 | 白血球の一種で喘息やアレルギー疾患などで増加する。 | 高:細菌感染症、アレルギー性疾患 低: |
LYM#(LY#) リンパ球数 | 7~51 102/μl | 16 | 白血球の一種で異物から生体を守る作用をし、感染症などで増加する。 | 高:ウイルス感染症 低: |
MON#(MO#) 単球数 | 0~9 102/μl | 2 | 白血球の一種で体内の病原体に抵抗し、感染症、炎症などで増加する。 | 高:結核、感染症 低: |
GRA%(GR%) 顆粒球比 | 42~85 % | 74 | 単球の比率で体に異常が発生すると比率に影響する。 | 高:細菌感染症、喘息、アレルギー性疾患 低:悪性貧血、再生不良性貧血 |
LYM%(LY%) リンパ球比 | 17~57 % | 23 | リンパ球の比率で体に異常が発生すると比率に影響する。 | 高:ウイルス感染症、結核、梅毒、バセドウ病、百日咳 低:白血病、悪性リンパ腫、リンパ節炎 |
MON%(MO%) 単球比 | 0~10 % | 2 | 単球の比率で体に異常が発生すると比率に影響する。 | 高:結核、感染症、麻疹、水痘 低:敗血症、悪性貧血 |
RDW-CV 赤血球分布幅(SD) | 11.6~14 % | 11.7 | 貧血の分類に有用で小球性貧血の指標として用いられる。 | 高:小球性貧血 低: |
RDW-SD 赤血球分布幅(CV) | 39~46 fl | 43 | 貧血の分類に有用で赤血球大小不同症の指標として用いられる。 | 高:赤血球大小不同症 低: |
MPV 平均血小板容積 | 7~11 fl | 8.1 | 止血の役割をもつ血球で平均的な大きさを診断の指標とする。 | 高:特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 低:再生不良性貧血、骨髄異形性症候群 |
PCT 血小板濃度 | 0.16~0.33 % | 0.18 | 血液中の血小板の占める割合で診断の指標とする。 | 高:全身性感染症、細菌感染症 低: |
PDW 血小板分布幅 | 15~17 fl | 18.6 | 血小板の大きさやばらつきの度合いで診断の指標とする。 | 高:特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 低:再生不良性貧血、骨髄異形性症候群 |
生化学的検査
項目 | 基準値 | 私の結果 | 説明 | |
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CPK(CK) クレアチンキナーゼ | 62~287 U/l | 150 | 骨格筋や心筋などに多い酵素で心筋梗塞や筋循環器系の疾患で高値となる。 | 高:筋肉疾患、心筋梗塞、脳梗塞 低: |
AST(GOT) アスパラギン酸アミノトランスフェラーセ | 11~35 U/l | 25 | 肝臓や心臓に多い酵素で肝臓や心臓機能に障害があると高値となる。 | 高:肝疾患、心臓疾患、心筋梗塞 低: |
ALT(GPT) アラニンアミノトランスフェラーゼ | 6~39 U/l | 29 | 特に肝臓に多い酵素で肝炎、肝硬変、肝臓に障害があると高値となる。 | 高:肝疾患、心臓疾患、心筋梗塞 低: |
LDH(LD) 乳酸脱水素酵素 | 115~245 U/l | 154 | 全身の組織に分布する酵素で肝臓、心筋梗塞や血液疾患などで高値となる。 | 高:肝疾患、心臓疾患、血液疾患 低: |
ALP アルカリフォスファターゼ | 100~340 U/l | 215 | リン酸化合物を分解する酵素で、肝臓の障害や胆管のつまりの有無を診断する。 | 高:肝疾患、胆道疾患、骨疾患、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症 低: |
γ-GTP(γ-GT) γ-グルタミルトランスフェラーゼ | 4~70 U/l | 31 | タンパクを分解する酵素でアルコール性肝障害の指標となる。 | 高:肝疾患、胆道疾患、アルコール肝障害、脂肪肝 低: |
CRE クレアチニン | 0.61~1.04 mg/dl | 1.1 | 筋肉に含まれる成分で腎臓から尿中に排泄されるため、腎臓の働きを診断できる。 | 高:腎不全、慢性腎炎 低: |
BUN 尿素窒素 | 8~23 mg/dl | 22 | 腎臓から排泄される老廃物で腎臓の働きを診断できる。 | 高:腎機能障害、閉塞性尿路疾患、糖尿病、消化管出血 低: |
Na ナトリウム | 135~147 mmol/l | 139 | 体中の水分バランスをあらわし、むくみや脱水などで高値になる。 | 脱水状態、腎炎、腎不全、副腎皮質機能異常、尿崩症 |
K カリウム | 3.5~5 mmol/l | 4.0 | 神経や筋肉の働きを調整し腎不全や糖尿病で高値となる。急激な上昇は不整脈を引き起こす。 | 同上 |
Cl クロール | 98~108 mg/dl | 106 | 体中の水分バランスをあらわし、むくみや脱水などで高値になる。 | 同上 |
Ca カルシウム | 8.4~10.2 mg/dl | 9.5 | 骨を構成する成分で副甲状腺や骨、腎臓の病気で異常となる。 | 高:骨の破壊・副甲状腺機能亢進・閉経後 低: |
内分泌学的検査
項目 | 基準値 | 私の結果 | 説明 | |
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TSH 甲状腺刺激ホルモン | 0.50~5.00 μU/ml | 2.77 | 甲状腺ホルモンの分泌を調整する機能で甲状腺疾患の指標となる。 | 高:甲状腺機能低下症 低:甲状腺機能亢進症 |
FT3 遊離トリヨードサイロニン | 2.30~4.00 pg/ml | 2.96 | 甲状腺ホルモンの一種で、甲状腺の病気や程度、治療効果を知る目安となる。 | 高:甲状腺機能亢進症 低:甲状腺機能低下症 |
FT4 遊離サイロキシン | 0.90~1.70 ng/dl | 1.21 | 甲状腺ホルモンの一種で、甲状腺の病気や程度、治療効果を知る目安となる。 | 高:甲状腺機能亢進症 低:甲状腺機能低下症 |
BNP 脳性利尿ペプチド | 18.4以下 pg/ml | 5.8 | 心臓から分泌される利尿ホルモンで心不全の病態の把握や治療効果の判定などに利用される。 | 高:心不全、心肥大 低: |
免疫学的検査
項目 | 基準値 | 私の結果 | 説明 | |
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CRP C反応性蛋白 | 0~0.3 mg/dl | 0.1 | 炎症や組織破壊があると上昇する蛋白で感染症、組織壊死などで上昇し、回復とともに減少する。 | 感染症、膠原病、癌、心筋梗塞、ストレス、歯槽膿漏、自己免疫疾 |
まとめ
私の場合は基準値を超えた項目が4つありましたが、どれも許容範囲ということで「異常なし」となりました。
検査結果を受けて安心したのか、数日立ちますが痛みはほとんど感じることがなくなってきました。
精神的なものだったのかな?
心が楽になると体も楽になることは普通にあると思うので、同じような状況の人はこれを機会に血液検査を受けてみるのもいいかもしれません。
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